Fianarantsoa - Ranohira (Parc National de L'Isalo) (Madagascar)

MADAGASCAR(2001年3月)

東南アジアとアフリカの中間的な国。いままで行った国のなかで一番田舎という感じ。首都でさえ、信号機一個もなし。(正確には一個あったけど動いてなかった。)40年くらい前の日本といった感じがする。見たことないけど。そんな感じなのに、なぜか携帯電話は結構普及してたりして、変な感じがした。インターネットカフェなんかもできはじめてるらしい。しょっちゅう停電とかしてるのに。

主食は米。個人消費は世界一らしい。とにかく大量に食う。ちょっと街から出れば田んぼが広がる。だから昔の日本に似てる気がするのかも。でも、米は年に2~3回とれるらしい。

平均寿命55歳。どうりで年寄りをほとんど見なかった訳だ。ちなみに、日本人の平均寿命は2000年現在で80.7歳。1950年で60歳くらい。医療水準の問題とかもあるんだろうけど、アフリカの平均寿命が低い原因として忘れられないのがエイズ。マダガスカルはまだそれほどひどくなさそうなんだけど、ボツワナなんかは4人に1人が感染してて平均寿命が39.3歳にまでなってるらしい。

マダガスカルといってすぐに思い浮かぶのが、バオバブの木とか原猿(レムール)とか、めずらしい自然があるということ。でも、それらは国中どこにでもいるわけではなくて、むしろほんの限られた場所にしか住んでいない。マダガスカルの内陸部を飛行機で飛んで見えたのは果てしなく禿げ山が広がる風景。木がない。なんでだろう。もともとこうなのだろうか。

マダガスカルの公用語はマラガシーとフランス語。英語は通じない。旅行してる日本人は自分も含めてみんな苦労してるようだった。言葉もろくに喋れないくせに、好き勝手観光してるうちら日本人ってどう思われてるんだろう、と思った。


Fianarantsoaにて


Isalo国立公園

マダガスカル版グランドキャニオン。原猿が見られる。


Isalo国立公園2泊3日ツアーの1泊目のキャンプ

SAMBOとかいう40°の酒で宴会。翌朝には、ガイドのやる気が失せていた。サイクロンが近付いているとのことで、1泊で帰ることに。


マダガスカルではカメレオンが多数見られる。


RanohiraからAntananarivoへのタクシーブルース。超満員(3×5+2~3人)で15時間の道のり。


マダガスカルで体力的にも精神的にもきつかったのが、長距離の移動である。日本のようにきれいなバスなんかは無くて、鉄道もほとんど通ってないので、移動に使われるのはタクシーブルースと呼ばれるワゴンか、或はお金があるひとは航空機である。当然、私はタクシーブルースを使うことになる。このタクシーブルースは、主要な都市の間はほぼ確実に一日数本走っている。これに乗るには、街のタクシーブルースのターミナルに行けば良い訳なのだが、ここに着くとまず、それぞれの車から乗車の勧誘がわらわらとやってくる。とりあえず、何言ってるのかわからないので、行き先を言って値段聞いて、こいつだと思う奴についていく。そして、あとは出発を待つことになるのだが、この出発時間というのがはっきりしない。というか、たぶん決まっていない。これは他のアフリカの国にも言えることだと思うのだが、こいつらは車が満席にならないと出発しないらしい。それも完全ぎゅうぎゅうの満席。これは、気長に勧誘屋さんのがんばりに期待するしかない。勧誘さぼって仲間としゃべったりしているのを見たりすると、腹立ったりするけど、がまん。やっとあと3人だと思ってたら実は関係ない奴が日よけで車に乗ってただけだったりして、いったい本当はあと何人なんだ、とか思ったりしても、どうしようもない。同じように待ってる人達同士で、会話が弾んでたりするのだが、何を言っているのか全然わからん。こんなんで最低1時間、最高5時間くらいとか待たされたりする。やっと満席になって、荷物も全部屋根の上に縛って、出発して必ず最初に行くのがガソリンスタンド。時間あったんだから最初に行っとけよ、とか思ったりする。あとは、街をでたら平地だろうと山道だろうと、登りだろうと下りだろうと、昼だろうと夜だろうとめいっぱい飛ばす。当然ガードレールとか無し。街灯も無し。死ぬかもしれないと思う。車内はぎゅうぎゅうで身動きとれず、しかも酔ったりするので、何とか眠ろうと努力する。そして、忘れてならないのが、道路事情の悪さ…。この旅行の後半では、高い金払っても飛行機使うことにする。


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